とうとうFUJIFILM X-T3が9月20日に発売されました!
X-T3はどんなカメラなのか?X-T2と比べながら見ていきます。
FUJIFILM X-T3の特徴
X-T3の際立った特徴を並べます。
第四世代のセンサーとプロセッサー
裏面照射型のCMOSを採用することでさらなる解像感と少ないノイズを両立。センサー読み出し速度、プロセッサーの速度がX-T2比でそれぞれ1.5倍、3倍に高速化。
高速で高精度なオートフォーカス
像面位相差AFがセンサー全面をカバー。より高速、高精度に。
連写は30コマ/秒のブラックアウトフリーを実現。(電子シャッター、1.25倍クロップ)
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=””]オートフォーカスの進化はこれだけじゃないです。
これまで苦手だったシチュエーション、例えば高周波被写体(キメの細かすぎる被写体)などに対する合焦率も劇的に向上しています。
像面位相差の低照度AFも-1EVから-3EVへ。暗くてもAF合います。[/speech_bubble]
新たな色再現性
フィルムの温黒調・冷黒調を再現した「モノクロ調整」。
高い彩度の被写体も深みのある色で再現するカラークロームエフェクト。
4K60P、10bitに対応の動画性能
10bitの深度に対応し、従来の64倍の色情報を持つように。
4K60P 4:2:2 10bit HDMIと4K/60P 4:2:0 10bit カメラ内SDカードへの同時出力に対応。
センサー読み出し速度は17ms。ローリングシャッター歪みを低減。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=””]30P以下では全画素読み出しで従来より高画質に撮れます。
センサー読み出し速度の17msは、SONY FS7やPanasonic GH5と並びます。α6300の倍速です。[/speech_bubble]
画像引用元: 富士フイルム公式サイト
X-T3の外観
シルバー
前面。キットレンズあり。
X-T3では、従来のブラックに加えシルバーが標準のラインナップに。かっこええ…。
前面。ブラック。
下部は、X-Pro2のような継ぎ目や印字の無いスッキリしたものに。見えないところのおしゃれ、大事!
X-T3の液晶について
X-T3の液晶(LCD)は可動式で、一般的なチルトに、縦方向を加えた富士フイルム独自の3方向チルト方式です。
バリアングル液晶ではないため、自撮りには非対応です。
X-T3とX-T2の外観比較
※左がX-T2、右がX-T3
X-T3とX-T2の比較を作ってみました。
細かく見ると、X-T3はX-T20に寄ったようなスッキリしたシルエットに。
ダイヤルが低くなり、X-H1と同じ下が広がっている形になっています。これ、指掛かりがよく回しやすいんですよ。
厚みは増していますね。
Made in Japanの文字は消えています。
X-T3と、X-T2、X-H1のスペック比較表
X-T3 | X-T2 | X-H1 | |
---|---|---|---|
センサー | X-Trans CMOS IV | X-Trans CMOS III | |
プロセッサー | X-Processor 4 | X-Processor Pro | |
有効画素数 | 約2610万画素 | 約2430万画素 | |
手ぶれ補正 | なし | 5軸5.5段 | |
AF測距点 | 425点 AF-S 425点 AF-C | 325点 AF-S 91点 AF-C |
|
AF機能 | 強化された瞳AF 像面位相差エリアが画面全域に拡大 プリ撮影機能 | 瞳AF | 瞳AF |
低照度AF(位相差) | -3.0EV | -1.0EV | |
連写 | 30コマ/秒 電子シャッター(x1.25クロップ) ブラックアウトフリー 20コマ/秒 電子シャッター 11コマ/秒 メカニカル | 14コマ/秒 電子シャッター(バッテリーグリップ) 11コマ/秒 メカニカル |
|
EVF | 0.5型有機EL 369万ドット 0.75倍 | 0.5型有機EL 236万ドット 0.77倍 | 0.5型有機EL 369万ドット 0.75倍 |
液晶 | 104万ドット 3.0型 3方向チルト |
||
タッチパネル | あり | なし | あり |
動画 | 4K 60p 4:2:2 10bit ゼブラ対応 | 4K 30p 4:2:2 8bit |
|
標準撮影枚数(CIPA) | 390枚 | 340枚 | 310枚 |
USB | USB-C | USB 3.0 | USB 3.0 |
記録媒体 | デュアルスロット SDカード |
||
サイズ(WHD) | 132.5 × 92.8 × 58.8mm | 132.5 × 91.8 × 49.2mm | 139.8 × 97.3 × 85.5mm |
重量(撮影時) | 539g | 507g | 673g |
AFはファインダー全域に広がる位相差センサー、秒間30コマ(1.25倍クロップ)の連写、シャッター半押しのプリ撮影機能など、旧モデルから大きく飛躍した性能になっています。
動画性能も4K60P、4:2:2 10bitのSDカード記録/HDMI出力、ゼブラを備えており、GH5に追いついています。
EVFはしっかり369万ドットのハイスペックなものが搭載されており手抜きがありません。
フィルムシミュレーション、エテルナあり!
重量は539g。旧モデルX-T2の507gから32gとやや重くなっています。
サイズは旧モデルより奥行きが約1cm近く伸びています。より深く持ちやすいグリップになっているようです。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L2″ icon=”1.jpg” name=””]うっわ、ほしい。バッテリー持ちも改善されてる。[/speech_bubble]
店頭で触って、購入しました。
X-T3の実機に触れてきました。ていねいなブラッシュアップで、素晴らしいカメラに仕上がっています。
[blogcard url=”https://www.cola507.com/fujifilm-tentou-impression-x-t3/”]
購入後のファーストインプレッションです。
↓タップで記事に飛びます。
[blogcard url=”https://www.cola507.com/fujifilm_x_t3_first_impression/”]
おすすめのアクセサリーをまとめました。
[blogcard url=”https://www.cola507.com/fujifilm_x_t3_first_impression/”]
X-T3は買い?
これまで見た通り、X-T3は、X-T2から順当に進化した後継機です。
マイナス点も特に無く、X-T2ユーザーは確実に買いと言えそうです。ただ、X-T2も十分に高性能なカメラなので逆に今からX-T2を選ぶのも十分にありだと思いました。
むしろ悩むのは手ぶれ補正と大きなグリップのX-H1かな…?
[blogcard url=”https://www.cola507.com/x-t3-x-t2-t-h1/”]
[blogcard url=”https://www.cola507.com/x-t3_or_x_h1/”]
発売記念キャンペーンもやってます
専用バッテリーや専用ケースがもらえるキャンペーンが開催中です。
ここより下は、発売前のウワサ情報です。
X-T3のスペック情報
軒下カメラ情報局にX-T3のスペックがリークされています。
- 新開発の有効画素数約2610万画素の裏面照射型「X-Trans CMOS 4」センサーを搭載(ローパスフィルターレス)
- 高速画像処理エンジン「X-Processor 4」
- 位相差画素数を現行比約4倍に増やしたことで、像面位相差AFエリアを画面全域(約100%)に拡大
- 位相差AFの低照度限界を従来の-1EVから-3EVへ拡張
- 4K/60P 4:2:0 10bitのカメラ内SDカード記録に対応。4K/60P 4:2:2 10bitのHDMI出力にも対応
- 「スポーツファインダーモード」機能を新搭載。1660万画素(1.25倍クロップ)相当のフレーム内を最速30コマ/秒のブラックアウトフリー高速連写が可能
- シャッターボタンを半押しした時から撮影を開始し、シャッターボタンを全押しすることで撮影画像が記録される「プリ撮影」機能を新搭載
- 「フィルムシミュレーション」に「モノクロ調整」機能を新たに追加
- 「カラークローム・エフェクト」機能を「Xシリーズ」として初搭載
- USB端子はType-C(USB3.1 Gen1)規格を採用
- 標準ISO:160~12800 (拡張ISO:80/100/125/25600/51200)
- 連写:約11コマ/秒(メカシャッター)、約30コマ/秒(電子シャッター、1.25倍クロップ)
- EVF: 0.5型有機ELファインダー 約369万ドット 0.75倍
- 背面液晶:3.0型 約104万ドット 3方向チルト式 タッチパネル液晶
- フィルムシミュレーション:16モード(ETERNA含む)
- Wi-Fi・Bluetooth4.2搭載
- バッテリー:NP-W126S
- 撮影可能枚数:約390枚(ノーマルモード時)
- サイズ:132.5 × 92.8 × 58.8mm
- 重さ: 539g(バッテリー・SDメモリーカード含む)、489g(本体のみ)
- カラー:ブラック・シルバー
- 予約開始日:2018年9月6日
- 発売予定日:2018年9月20日
- 2018年中のファームウェアアップデートにより、ハイブリッドログガンマ方式での動画撮影や「フィルムシミュレーション映像/F-Log同時出力」に対応する予定
X-T3の外観画像
軒下カメラ情報局にX-T3の画像がリークされています。
ぱっと見でX-T2まんまに見えます。
ISO160の文字が確認できます。
渋くないシルバー新鮮。
同時発表のアクセサリー
同時発表のアクセサリーは、以下の通り。
- VG-XT3(縦グリップ)
- BLC-TX3(レザーケース)
- MHG-XT3(メタルハンドグリップ)
- CVR-XT3(カバーきっと)
- RR-100(リモートレリーズ)
- BC-W126S(バッテリーチャージャー)
X-T3の噂情報
以下は海外の情報サイトFUJI RUMORSからです。
※あくまで噂、情報なので確定情報ではないことにご注意ください。
※2018年9月3日現在の情報です。
- shipping late September
- BSI Sensor
- no stacked sensor
- 30fps with ES in 1.25x crop mode
- 20fps with ES full sensor readout
- 11 fps MS
- X-T3 has an exposure compensation dial
- headphone jack
- no selfie screen
- Phase detection coverage on entire sensor
- Improved Face/Eye detection
- 425 AF Points, available also in AF-C
- Improved Low Light Autofocus
- Video Specs: 4K at 60p, Zebra and 10 bit (I am verifying if 10 bit is also internal)
- No new film simulation (for now)
- Base ISO 160
- Fujifilm X-T3 Will Cost Less than Fujifilm X-T2 (less than $1,599)
- 20 fps continous shooting and even higher in crop mode
- Fujifilm X-T3 Coming with New Vertical Battery Grip – confirmed by registration at Radio Agency
- Announcement at or before photokina 2018 (end of September)
- 26MP X-Trans sensor
maybe stacked sensor(still do be confirmed by trusted sources, so grain of salt)- new processor
- no IBIS
shipping October/November- touch screen
- better battery performance (probably by keeping same battery, since Fujifilm registered a new battery charger for NP-W126s batteries, as reported here)
new film simulation(grain of salt rumor for now)- made in China
Via: BREAKING: Fujifilm X-T3 Shipping Late September – Fuji Rumors
富士フイルム X-T3
- 9月下旬に発売開始
- 裏面照射センサーが採用される
- 積層型センサーでは無い
- 30枚/秒 電子シャッター 1.25倍クロップ時
- 20枚/秒 電子シャッター
- 11枚/秒 メカニカルシャッター
- 露出補正ダイヤルあり
- ヘッドホンジャックがある
- 自撮り液晶は無い
- 位相差センサーはセンサー全域をカバー
- 顔/瞳AFは強化される
- AF-C時も425点のAF測距点
- 暗所AFも強化される
- 動画は4K60p, 10bit, Zebra対応
- 新しいフィルムシミュレーションは無い
- ベースISO感度が160に
- X-T3は、X-T2(1599ドル)より安くなる
- 20枚/秒の連写 AF-Cでも
- 新型のバッテリーグリップを採用
- 9月のフォトキナより前に発表される
- 2600万画素のX-Trans IIIセンサー
- 新しいプロセッサー
- タッチスクリーン
- バッテリーパフォーマンスが改善される。(おそらく、同じバッテリーが使える。理由は新しいNP-W126Sチャージャーが認証されたから。)
- 中国製
- 通常ラインナップにブラックとシルバーがある
- まだ噂されていなサプライズと共に、9月6日発表!
9月下旬に発売される
FUJI RUMORSの最新の情報によると、9月下旬に出荷開始されるとのこと。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=””]思ったより早い![/speech_bubble]
裏面照射センサー
積層型センサーの噂もありましたが、裏面照射センサーとのことです。
20枚/秒の連写
20枚/秒の連写ができるとのこと。
- メカニカルシャッターは11枚/秒
- 電子シャッターは20枚/秒
- 1.25倍クロップ電子シャッターで30枚/秒
2600万画素のX-Transセンサー
現行のX-T2が2400万画素なので、約8%ほど高画素化するようです。
新しいプロセッサー
X-T3には新しい世代の”X-Processor”が採用されます。
現行のX-T2のプロセッサー”X-Processor Pro”は、ARM Cortex A7 デュアルコアを500MHzで駆動したものです。ARM Cortex A7は、7年ほど前に発表された廉価なモバイル端末用向けのCPUです。
今回の新しいプロセッサーがどれになるのかはまだ不明ですが、既存のものが古いことを考えると、相当の性能向上が期待できます。
ボディ内手ぶれ補正は無し
X-H1で好評を博しているボディ内手ぶれ補正ですが、X-T3には採用されないとのことです。
バッテリーパフォーマンスが改善される
X-T3はバッテリーパフォーマンスが改善されるそうです。バッテリー自体はX-T2と同じNP-W126Sが採用されると予想されています。
バッテリーパフォーマンスの改善。これはプロセッサーの進化による省電力化で、撮影枚数や動画の記録時間が伸びるということでしょうか?
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L2″ icon=”1.jpg” name=””]X-H2にも期待できる…?(気が早い)[/speech_bubble]
X-T3は、X-T2より安くなる
X-T3はX-T2($1,599)より安くなるとのことです。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=””]これは嬉しい![/speech_bubble]
新しいフィルムシミュレーションは採用されない
新しい世代のプロセッサーが載るX-T3ですが、新たなフィルムシミュレーションは採用されないとのこと。(ファームウェアアップデートで追加の可能性も…?)
中国製
X-T2までは日本製でしたが、X-T3からは中国製となるとのこと。
通常ラインナップにシルバー
ブラックと同価格の(グラファイトじゃない)シルバーが通常ラインナップにあるとのこと。
まとめ
FUJIFILM X-T3の情報をこれまで出ているものでまとめてみました。
どのようなカメラになるか、想像するのがとても楽しいですね。
個人的にはX-T3に、高性能になったプロセッサーの演算能力を生かした、フィルムシミュレーションの画質向上(エモの方向で)を期待しているのですが果たして…!
また新たな情報が出て来次第、随時更新していきます!
X-T2がお得になる…かも?
現行モデルのX-T2でも十二分に高性能。安く買えるようになった今が狙い目?!
[blogcard url=”https://www.cola507.com/fujifilm-x-t2-review-first-impression/”]