32インチ4K144Hzというハイクラスなゲーミングモニター、DELL G3223Q。
同クラスの製品が軽く10万円以上という中、このG3223Qだけ破格で売られており、ついポチっちゃいました。
実際はどんなモニターだったか?感想を軽くレビューしてみます。
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DELL G3223Qはどんなディスプレイ?
DELL G3223Q | S2421HGF ※一般的なゲーミングモニター | S2721QS ※一般的な4Kモニター | |
サイズ | 32インチ | 24インチ | 27インチ |
パネルタイプ | IPS | TN | IPS |
解像度 | 3840×2160(4K) | 1920×1080(フルHD) | 3840×2160(4K) |
リフレッシュレート | 144Hz | 144Hz | 60Hz |
HDR | HDR600 | 非対応 | 非対応 |
応答速度 | 1ms(GtG) | 1ms(GtG) | 4ms(GtG) |
最大輝度 | 600 cd/m² | 350cd/㎡ | 350cd/㎡ |
色域 | 95% DCI-P3, 99% sRGB | 99% sRGB | 99% sRGB |
G3223Qは、ハイエンドなゲーミングモニター。一般的なゲーミングモニターや4Kモニターと比べると、あらゆる面で優れています。
32インチの大きめな画面サイズ、4Kの高解像度で144Hzという滑らかな表示が可能です。しかも、DCI-P3 95%とクリエイターの使用にも耐えうる広い色域を持っています。HDR600にも対応しているので、動画やゲームで、”太陽光の眩しさ”を実際に感じれるような表現も可能です。
G3223Qに使用されている液晶パネルはAUO M320QAN0.2C
G3223Qのパネルは、AUOのM320QAN02.Cというものです。
AUOはBenQグループです。データシートによると高速なAHVA IPSで、バックライトはWLEDです。
なお、ライバル機の一つとされるASUS PG32UQのパネルはAUO M320QAN02.6で、こちらはMiniLEDが採用されています。明確に上位機種と言えると思います。
DELL G3223Q外観
外観です。スタンドの足元が比較的小さめで、デスクを広く使えます。これは優秀だと思います。
モニターアームのエルゴトロンLXに装着してみました。
背面は、DELLのゲーミングモニターらしいデザインです。
手持ちのDELL S2522HGと並べると、親子みたいです。
背面のLEDは動作時に光ります。消すためにはスリープにするか、電源をオフにする必要があります。
下部にDELLのロゴがあります。控えめです。
機能
OSDの操作ボタンは右下背面に並んでいます。押しやすい方だと思います。
本体にはUSBハブとしての機能も備わっています。ダウンストリームポートは本体下部でUSB-Aのみとはいえ、あると便利です。
Windows OS上からDisplay Managerというアプリで本体の制御が可能です。モニターのアップデートもこのアプリから行います。
表示品質
当然ながら表示はとても綺麗です。
さすが4Kの解像度とDCI-P3 95%という広い色域を持つモニターだけあります。(測定する機材が無いので主観)
なおG3223Qは初期設定のままでは全体的に黄色く、色温度が低めの様子。プリセットで「作成者」にすることでニュートラルな色調にできます。
色域もsRGBと、DCI-P3とを選べます。クリエイターを意識したモデルです。
ゲームに使ってみた
早速ゲームに使ってみました。
元々使っていたのは、BenQのXL2546Kです。XL2546Kは、24.5インチ、フルHD、TN、240HzのFPS/TPSガチ勢用の低遅延モニターです。これとの比較になります。
G3223Qでフォートナイトという対人の戦闘ゲームで遊んでみると、さすが4K、遠くの敵に対するAIMがしやすい印象でした。とはいえ、やはり240Hzに慣れた身からすると144Hzはカクカクに感じます。特に振り向きや近距離で敵を見失うことが多く、この点は以前のXL2546Kが別格に強い印象です。
協力プレイのモンハンライズというゲームも試しましたが、こちらはシンプルに楽しいです。G3223Qのサイズが広く、美しく、高精細、しかも滑らかに動く画面は、XL2546Kと比べるとまるで没入感が違います。最高。
Macで使ってみた
G3223QをMacで使ってみました。
ちゃんと動けばMacでの作業もゲームもそれなりに快適なのですが、私のMacBook Pro 14インチ(M1 Pro)との相性なのか、設定か、G3223QをMacに接続すると画面の表示ができないことが頻繁にありました。正直なところ微妙です。
どうやら、Mac側がG3223Qを可変フレームレートと認識するのに、その信号をG3223Qは表示できない様子。バグでしょうか。
ちなみにTB3ドック経由のDP接続しか試していないので、他のパターンだと安定する可能性はあります。
公式のDELLのディスプレイ操作アプリも、現状はG3223QはMacに非対応となっているところを見ても、Macで安定して使うまでには、まだ時間がかかるのかもしれません。
こんな人におすすめ
私が使ってみた感想ですが、こんな人に合ってそう、こんな人には合わなそう、というものを書きます。
G3223Q、こんな人におすすめ
- Windowsで使う
- ゲームはFPS/TPSで他人との競争、ではなくもっとライトに楽しむ
- 色再現性にそこまでこだわりは無いけど、綺麗だと嬉しい
- PS5、Xbox Series Xなどで使う
G3223Q、こんな人にはおすすめではない
- Macで使う
- ゲームは勝たないとダメ、FPS/TPSガチ勢
- 色再現性はDCI-P3 98%以上が必須、拘りのクリエイター
- ゲーム機と接続する予定無し
G3223QはWindowユーザーなら、よっぽどの拘りがある人を除いて、9割以上の人は満足しそうなクオリティです。
まとめ
DELL G3223Qの簡単なレビューでした。
32インチの、デスクに置くと大きいサイズでの4K144Hzは、一度使うと離れられない魅力を感じます。
特にWindowsでのゲームは、これまで使ってきた24.5インチフルHDと比べて、視力が良くなったかのような見えやすさと、世界への没入感がマシマシで感動モノでした。
ちなみに、ゲーム以外でのWindowsでの作業においても、4Kかつ144Hzで低遅延な表示は、クリックひとつとっても全体的にサクサクしたレスポンスで、60Hz環境よりも快適だと感じました。
G3223Q、Macでの動作があやしい以外、かなりの万能選手だと思います。迷ってるなら買いだと思います。(Dell製品なので安いタイミングを狙うとより良いです。)
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