驚異のベーシックモデルα7IIIを買う?
プロ仕様のX-H1を買う?
こんにちは。シュンスケです。
先日の噂通り、2月26日、ソニーから新しいフルサイズミラーレス一眼、α7IIIが発表されました。
X-H1を先日予約した私ですが、α7IIIもとても気になる…ってことで、この2機種を比較してみます!
α7III
ソニーα7IIIの公式動画。やばいやつきましたね。
カメラボディの質感も、α9やα7RIII並みに上がってます。
前作α7IIと比べて画素数は(ほぼ)据え置きですが、新たに裏面照射型のCMOSセンサーと画像処理エンジンBIONZ Xの採用で、常用ISO感度は最高51200へ。ダイナミックレンジが1.5段向上し15ストップになるなど、画質も進化してます。
X-H1 vs α7III 外観
前から。
上から。
サイズ感の参考にどうぞ!
※画像から寸法をミリ単位で測ったので正確に近いと思います。
X-H1 vs α7III スペック
X-H1 | α7III | |
---|---|---|
センサー | X-CMOS Trans III 2400万画素 APS-C | 裏面照射 2420万画素 フルサイズ |
プロセッサー | X Processer Pro | 新型BIONZ X |
AF | 像面位相差169点 | 像面位相差693点(カバー率93%) |
連写 | 8枚/秒 11枚/秒(バッテリーグリップ) | 10枚/秒 |
フォーカスレバー | ◯ | ◯ |
価格 | 23万円 | 23万円 |
α9譲りのAFで像面位相差のカバー率が93%…これはすごい。そしてX-H1と同じ位のお値段。
α9とα7III実機のAF比較。
メカシャッターの10連写。
動画性能は?
X-H1 | α7III | |
---|---|---|
ボディ内手ぶれ補正 | 5軸5.5段(最大) | 5軸5段 |
4K | 30P | 30P |
フルHD | 120P | 120P |
オーバーサンプリング | 5Kから4K | 6Kから4K |
ゼブラ | - | ◯ |
Log記録 | F-Log | S-log2, S-Log3 |
最大ビットレート | 200Mbps | 100Mbps |
さすがに動画性能はX-H1が上かな?…と思ったら、α7IIIは6Kから生成する4K動画(全画素読み出し)でより高画質、白飛びなどが目でわかりやすくなるゼブラにも対応しています。
記録時の最大ビットレートにはX-H1に分がありますね。
スペックの数字では似たような5軸5段の手ぶれ補正ですが、実際はX-H1の方がかなり凄いようです。
バッテリーライフ!
X-H1 | α7III | |
---|---|---|
撮影可能枚数 | 310枚 | 710枚 |
X-H1は310枚、α7IIIは710枚!
その差、2倍以上!
つまり、X-H1にバッテリーグリップつけてバッテリー3個にしてやっと勝てるレベルじゃないですかー!!
でもこれは、バッテリー自体がα9やα7RIIIと同様の大型のものになっているから。
一方のX-H1のバッテリーは、Xマウント誕生から変わらず。正直こっちの方が、既存ユーザーとしてはありがたいです…。
その他の仕様
X-H1 | α7III | |
---|---|---|
EVF | 369万画素 | 236万画素 |
ファインダー倍率 | 0.75倍 | 0.78倍 |
液晶 | 104万画素 3軸チルト | 92万画素 チルト |
SDカード スロット | デュアル 両方UHS-II | デュアル 片方UHS-II、もう一方UHS-I |
防塵防滴 | ◯ | - |
サイズ | 139.8 × 97.3 × 85.5mm | 126.9 x 95.6 x62.7mm |
重さ | 673g | 565g |
X-H1、ここではフラッグシップの貫禄を見せつけてます。EVFは高精細。液晶も3軸チルト。SDカードもどちらのスロットもUHS-II対応です。
しかしα7IIIは、α7シリーズではベーシックモデルっていう位置付けなのに、デュアルスロットに対応なのは驚き!
そして重量。α7III軽っ。
ちなみに表には書きませんでしたが、α7III、アンチフリッカーやAF ONボタンなどX-H1に搭載されて話題になってた機能も盛り込んであります。
そしてα7IIIの低照度AF-3EVって数字は、X-H1のコントラストAFと同じ。像面位相差ではX-H1は-1.5EV。α7IIIは資料にないけど、どれくらいかな…?
X-H1の防塵防滴は強い
そして忘れてはいけないのが防塵防滴性能です。
X-H1は防塵防滴、耐低温-10℃を謳っています。さらに従来機と比較して25%厚のマグネシウム合金が使われたボディの剛性は、これまでの2倍にアップ。写真家に貸し出されたテスト機は一切の故障知らずだとか。頼もしい。
一方のα7IIIは、防塵防滴に配慮はしてるけど、水が入ったら壊れるかも、という注意書きあり。耐低温は0度までの環境を想定してあるとのこと。
追記: レンズとの組み合わせて比較
X-H1 | α7III | |
---|---|---|
レンズ | XF16-55mmF2.8 | FE 24-105mm F4 |
35mm換算画角 | 24-84mm | 24-105mm |
レンズ重量 | 655g | 663g |
本体重量 | 673g | 565g |
合計重量 | 1328g | 1228g |
参考までに、X-H1とα7III、メーカー推奨であろう組み合わせの(よく宣材写真や動画でついてる)レンズと、ボディとのトータルでの重量を並べてみました。
かたやAPS-CのF2.8通し標準ズームで、もう片方はフルサイズのF4通し便利ズーム。価格帯で揃えてみたので厳密な比較とは言えませんが、ソニーの軽量さが目立ちますね。
まとめ α7IIIは3月23日に発売開始
ということで、ざっとですけど新しく発表されたα7IIIをX-H1と比べてみました!
α7IIIはフルサイズのベーシックモデルでありながら、妥協のないAF性能、動画性能、そしてデュアルスロットなどの利便性までも備えてとても魅力的なモデルになってますね!
同じ価格帯の富士フイルムのフラッグシップX-H1と比べても、スペックでは全く劣らないどころか勝っちゃってますからね、それはもう心惹かれるものがあります…!
とはいえEVFの性能やグリップ、防塵防滴、耐低温性能、組み合わせるレンズなどを考えると、同程度の価格でもカメラとしての「格」はX-H1が上だと思うのは私が富士フイルム信者なせいでしょうか?
購入先
ソニーストアで販売中。
参考
次の記事は、富士フイルムX-H1の購入レビュー
α7IIIのスペックはすごい。さすがソニー。
でも、私はやっぱりスペックでない部分で惚れ込んだ富士フイルムのX-H1を買いました。このアナログな操作感と、至れり尽くせりな妥協のない性能が心地いいんです。
▶︎FUJIFILM X-H1の開封レビューとファーストインプレッション!
[blogcard url=”https://www.cola507.com/fujifilm_x_h1_first_impression/”]
コメント
コメント一覧 (9件)
α7iiiのx2.6はクロップじゃないと思われます。4K*2.6の画素から4Kへのオーバーサンプリングで映す範囲範囲はそれとは別なのではないですかね
ありがとうございます!後ほど修正します!
シュンスケさんご無沙汰です。
いやいや このところ更新頻度もスゴイですが、
購買頻度もスゴイですね!
私はやっぱり 28mmがしっくりくるんで、
X70の後続機を楽しみにしてるんですが。
ありそうでなさそうですね。
だとしたら、X-E3にXF18mmF2 R か XF14mmF2.8 R 辺りもいいな〜って考えてます。
まあでも X100Fにワイコンでいいんだけどもね。
Damselさんお久しぶりです。
最近めっちゃ更新してます。X70の後継いつ出るんでしょうね〜。私も気になります。
X-E3とXF18mmも小さくて良さげですね。X100Fにワイコンとどう違うか気になるところです…。
Xシリーズはレンズ込みのトータルシステムがウリなので、レンズ重量込みでの比較あると良いと思います。
というかソニーは小型軽量に執念燃やす企業なのでボディだけ比較しても意味が無いのが…
あとX-H1はタフネスもウリなので、そこも比較しないと意味ないような…カタログスペック外に価値があるので。
ありがとうございます!
仰る通りですよね。あくまでX-H1は、シネレンズやXF200F2といった大型のレンズとの組み合わせも考えられて剛性との兼ね合いでベストなサイズになっているので、小さいだとかのボディのスペックの比較はあまり意味ないですよね…。
私も自分で購入しましたし、もっとX-H1の良さを出せるように考えてみます!
シュンスケさん
追記ありがとうございました。
もうちょっと補足すると
Xシリーズね-10の低温って実は凄くて、普通カメラは0度までしか動作保証しません。タフネスの代名詞であるD5や1DX2もです。ただD5や1DX2は40度まで保証しますが。
X-H1は動画用とはいえ巨大ヒートシンク入れてるので、スチル時の高温耐性を期待しています。
あと比較レンズは24-105だったら、性能的にXF18-55だと思います。赤バッジと比較はGMが適切かと。
例えばXF35/1.4はあの性能フルサイズでやると2倍のサイズ金額になると思います。そのぐらいシステムとしてコンパクトなんですよねXシリーズ。
T2とα7R2持ってますが、最近はT2の出番が遥かに多いです。結局フルサイズはレンズ性能求めるとめちゃくちゃ重いので。
フルサイズに対する憧れなんて麻疹みたいなもんです。
コメントありがとうございます。
素晴らしい情報に感謝します!
正直同意しかありません。X-H1は−10℃表記のためにもっと極低温の環境でのテストをクリアしたと聞いています。
レンズの比較はメーカーの売りたい組み合わせと価格帯が似ているということで表ではあのチョイスにましたが、私も品位を考えるとAPS-C用に妥協なく作ったXF16-55mmが上だと考えています。しかもX-H1で手ぶれ補正が使えますからね。
ですがあの表でGMレンズを比較対象にするのは、価格もサイズも重さも、また対になるボディも高画素のものを想定してあると考えられるので違和感がありました。
私も、富士フイルムはシステム全てが高水準で、しかも安価でまとまっているという認識です。
少なくともフルサイズへの憧れでαに買い換えることはありません。(ライカかRX1シリーズは買うかもしれません笑)
しかしながらソニーも、α9からはじまったα7RIII、今回のα7IIIと、新しいラインナップでは高剛性のボディをα9から受け継ぎ、レンズも以前の24-70mmF4という正直描写が少し価格に見合っていなかったものを作っていた頃からすると最近はサイズ、コストにも優れた出来の良いものが増えた印象です。
ご存知の通りソニーのフルサイズミラーレスは世界中で非常に売れているカメラです。富士フイルム信者の私としては、正直、常々超えて欲しいと思っておりますがX-H1とα7IIIという同時期に出たボディをできるだけ客観的に比較すると、特にセンサーやプロセッサーの世代が違うなどのハンデもあるため、ソニー強いなと感じた部分も多かったですね。
とはいえ、両刀ユーザー様の仰る通り、富士フイルムのカメラにはスペックやセンサーサイズを超えた、本当に愛用者を虜にする魅力があります。私もX-H1の魅力は実際に使ってからガンガン書いていきたいと思っていますので、もしよろしければまた見に来ていただけると嬉しいです!
リンクされているX-H1と7IIIの比較動画。
IBISの性能のあまりの差に、ソニーの方のIBISはOFfなんじゃないかとのコメントもあります。
SONY IBISで検索するとレンズ補正、ボディ補正ON、Offで手持ちで歩いてムービーで比較している動画もあり。
それを見るとX-H1のボディ内手ブレの完成度に対してソニーは同じ土俵に立てないくらいの差であることがわかりますね。
https://www.youtube.com/watch?v=rKonsheJI-Y