こんばんは。シュンスケです。
今年の6月に購入した、Audioengine A2+というスピーカーがかなりいい感じなのでレビューしてみます。
小型で、パソコンモニターの横に置くと言った使い方にも適したスピーカーです。

Audioengine A2+の外観

スピーカーは音を出すものですが、目の前に鎮座し、目に入るものなので好みのルックスであれば嬉しいものです。
Audioengine A2+は、シンプルな見た目。カラーは鏡面仕上げの白と赤、そしてマットな黒がラインナップされています。
私が購入したものはツルツルな赤です。

一度でもオーディオ(病気)にハマった人は、表面の仕上げが音に影響している(気がする)ということを知っているかと思います。
丁寧な表面処理がされたスピーカーは、丁寧な音がする(気がする)んです。

Audioengine A2+は、外観も、値段の割にかなり上質です。塗装に拘っていますから。
赤という浮いてしまいそうなカラーも、深みがある飽きがこない雰囲気があります。素敵です。
Audioengine A2+の機能

Audioengine A2+は、2つのアナログ入力と、USBデジタル入力を備えています。USB入力のDACチップはPCM2704Cです。
現行モデルのA2+ Wirelessは、さらにBluetooth接続も可能です。

アナログ入力はRCA端子と、ステレオミニ が1系統ずつ。
スピーカー間をスピーカーケーブルで繋ぐ仕様です。端子はバナナプラグ対応の金メッキ仕様。しっかりした作りです。

アナログのロータリー式のボリュームが背面についています。
Audioengine A2+の音質

音質についての印象です。
はじめにRCA入力を、Audient EVO 4というオーディオインターフェースからの出力で聞いてみました。
滑らかで、穏やか、柔らかい音です。低音は大人しめな印象ですがバランスが良く、解像感が高いです。かなり気持ちの良い音がします。
特筆すべきは、スピーカーをちゃんとセッティングすれば、スピーカーの存在が消え音場が出現することです。
正直購入価格から想像するより遥かに高いクオリティだと感じました。
ツイーターとコーンに分かれている2ウェイスピーカーなのですが、音の出る感じはフルレンジ(音が出るところがひとつ)のような自然さ。ここはユニットから全て自社製の強みでしょうか。
小型のユニットで少し低音を持ち上げてある音作りですが、音に派手な味付けがされたBOSEだとかと比べると、素っ気ない音にも聞こえます。
オーディオ好きも納得な心地よい味付けがされた音です。

Audioengine A2+のUSB入力でも聞いてみました。
先の項目にも書きましたが、Audioengine A2+のUSB DACはバーブラウンのPCM2704CというUSB DAC最初期のものが使われています。
実際に音を聞いてみると普通に良いですが、最近のDACで聞く印象と比べると、音場が狭く、ボーカルの口元が大きくなる感じがします。より良い音を聞くには、外部DACの導入を検討するのも良いかもしれません。
S.M.S.L SU-1。安くて音が良いDACならこちら。
Audient EVO4は、音作りに使うオーディオインターフェースですが、ボリューム調整を手元で出来るので便利です。
また、沼なのでおすすめではありませんがA2+はケーブルを変えて遊べるポテンシャルもあります。
総じて、Audioengine A2+は、派手な音作りではありませんが価格の割に性能が高い、オーディオファイルに特に好まれるサウンドです。高価な”ピュアオーディオ”スピーカーの愛用者が、PCでニアフィールドでA2+を使うと満足出来るはずです。
Audioengine A2+の客観的な音質評価
客観的音質評価は、英国Stereophileのサイトに詳しいです。
(価格の割に)極めてまともな、素直な特性を持つスピーカーだという評価です。
Audioengine A2+のスペック
Audioengine A2+のスペック。PC用スピーカー、というよりオーディオって感じのスペックになってますね。
バーブラウンのDAC、AB級のアナログアンプ。木製キャビネット。シルクドームのツイーターにケブラーコーン。
Audioengine A2+は手塗りのエンクロージャーに、中身もコストを掛けたプレミアムなスピーカーです。
・アンプ: Dual class AB monolithic(伝統的なAB級アナログアンプ) ・DAC: TI/Burr Brown PCM2704 DAC ・サイズ: 15cm(H) x 10cm(W) x 13cm(D) ・重量: 1.6kg(Lch) 1.4kg(Rch) ・エンクロージャー: 6.35mm厚MDFキャビネット ・3/4 inch ネオジムマグネット使用のシルクドーム・ツイーター ・2.75inch アドバンスド・ボイスコイル使用のケブラー製ウーファー ・周波数特性: 65Hz-22kHz(±2.0dB)
こんな人におすすめできる

Audioengine A2+はどんな人におすすめか?
お勧めできる人
- この見た目とサイズが好きな人
- 2〜3万円くらいでデスクトップスピーカーを探してる人
- 高い品位な、”ピュアオーディオ”っぽい音が好きな人
お勧めできない人
- スピーカーの見た目やサイズを気にしない人
- 強い低音が好みの人
追記: 他社スピーカーとの比較 Bose、iLoud
Audioengine A2+と似た価格帯で評判の良いスピーカー2つ、「Bose Companion 20」「iLoud Micro Monitor」を実際に買って試した印象を雑に書きます。
どちらも小型でDSPを使った作り込んだ音のモデルです。そこを好むかどうか、というところです。
以下の2つもそれぞれ強みを持ったスピーカーですが、個人的には木製キャビネットを使ったAudioengine A2+はナチュラルな響きを持っており、聴き心地、耳当たりの良さの面では圧勝でした。
雑なまとめから書くと、BoseはBoseの音、iLoudは高精度な音、Audioengineは自然な音という感じ。
Bose Companion 20

10年来のベストセラーモデル。
DSPの加工が感じられるデジタル的なサウンド。派手なドンシャリだが音楽を楽しめるバランス。
小音量でも低音が痩せない。高音がキラキラで綺麗。若干声が人工的になる。
Boseサウンドが好きならこれが間違いない選択。
IK Multimedia iLoud Micro Monitor

上下のレンジが広い上にDSPの精度がBoseより高いのか、不自然な感じはしない。サイズのわりにとにかく低音がしっかり出る。無理してる風でもない。普通にすごい。
気になる点は若干樹脂っぽい耳につく響きで、ホワイトノイズが多めというところ。
音楽制作にも使うならAudioengine A2+よりこちらが良い。

まとめ 耳に心地の良いスピーカー

Audioengine A2+のレビューでした。
現行品はAudioengine A2+ Wirelessですが、たぶん、似たような音だと思います。
1年ほど使っていますが、本当に良いスピーカーだと思います。厚みのある丁寧な塗装のルックスも自分にとって好みですし、なにより音が心地いいです。安心感があります。
この価格と見た目で、この音のクオリティと聴き心地の良さは本当に素晴らしいスピーカーだと思います。
こういう、目にも耳にも気持ちいいアイテムって人生において大事だよなあ、って思いました。
