ニコンの新型フルサイズミラーレス「Z 6」と「Z 7」
2機種同時に8月23日に発表され、発売日はそれぞれZ6が11月下旬、Z7が9月28日に決定しました。
個人的にもニコンはD40、D7000、D600と使った経験があるので、とても気になります。
ということで、Z6とZ7がどんなカメラなのか?考えてみました。
発表会の様子
8月23日の発表会の様子です。
この日の1ヶ月前からティーザーサイトで情報を小出しにし注目を集め、発表会でドーン!と言う手法が取られたようです。
ただ、情報が流出しまくったせいで、発表会でも見てる側はさして驚きはない様子で、多くの人に微妙な印象を与える結果になりました。
とはいえニコンが作るカメラ、しかも力の入ったフルサイズミラーレスが微妙な出来なわけはありません。
実際のところ、一度触れると虜になる人を続出させています。
以下は参考記事です。
Z6とZ7の概要
シンプルに説明すると、
- NIKON Z 6は2400万画素でSONY α7IIIとバッティングする性能
- NIKON Z 7は4240万画素でSONY α7RIIIと被るスペック
です。
Nikon Z6
正式名称は「Z 6」。Zと6の間になぞのスペースがあります。ネットでの検索を無視した世代が名前をつけたのでしょうか…。
ともあれ、「Z 6」はSONYのα7IIIと同じ位の、売れ筋を狙った価格帯の商品ということでかなり力が入っています。
上位機「Z 7」と比べると、センサー以外の違いがほぼ無いと言って過言ではなく、ボディは同一で、369万画素のEVF、214万画素の背面液晶などの撮影時の快不快を決める要素がそのまま据え置きです。
このあたりは例えばソニーだとα7RIIIとα7IIIで露骨に差があります。カメラとしての造りの良さでは、圧倒的にZ 6です。
Z 6…EVFは369万画素、背面液晶は214万画素
α7III…EVF236万画素、背面液晶は92万画素
α7RIII(参考)…EVF369万画素、背面液晶は144万画素
NIkon Z7
高画素機の「Z 7」です。画素数が圧倒的なほか、AFの測距点も上です。
ただ、高画素機が欲しいという人以外は「Z 6」で問題なさそうです。
懸念するポイント
さて、「Z 6」「Z 7」において、発表後にいくつかの問題が話題になりました。
- 記録メディアがシングルスロット問題
- 瞳AF問題
- レンズ少ない問題
- バッテリー問題
シングルスロット問題
今回のニコンのミラーレスにおいて、巷でよく言われる「記録メディアのシングルスロット問題」ですが、実はそれほど心配は要らない、という考え方もできます。
なぜなら、Z 6/Z 7共に、XQDというSDカードに比べとても信頼性の高いメディアを使用するため、故障率はSDカード2枚よりもよっぽど低いからです。
瞳AF問題
動く相手の瞳に常にAFが追従する瞳AFという機能は、近年のミラーレスでは得意とするところです。
今回のZ 6/Z 7にはこれが搭載されません。ただ、そもそもがニコンの一眼レフにはこの機能は無かったので、これもそれほど気にすることではないと思います。
瞳AFなんていう機能がなくとも、普通に瞳にAFを合わせることはできます。というより、毎回確実に動く相手の瞳にAFが合うことを保証する機能というわけでも無いので、ピントの追い込みはMFが確実です。
レンズ少ない問題
Zマウントは、最初3本のレンズでスタートします。今後数年かけてレンズを拡充していくロードマップも同時に公開されました。
これでレンズが少ないという話が出ていましたが、少ないのは当たり前です。新規参入しているわけですから。
今回のミラーレスと同時発売のマウントアダプターで、ニコンのFXマウントのレンズがいくらでも使えるので、大きな問題はなさそうに思えませす。
バッテリー問題
バッテリーが持たなそう、という話もネットでよく見られました。これは撮影可能枚数がα7IIIと比べて圧倒的に少ないからです。
ですが、α7IIIの場合、3世代目ではじめて新型のサイズが大きい大容量バッテリーが採用されたことで大きく改善されたにほかなりません。
Z 6/Z 7も、他社のミラーレスとくらべてバッテリーが持たないなんてことは決してなく、実使用でテストした人のレポートによると、スペックの数字よりもよっぽど持ついうことです。
比較
※作成中
まとめ
ということで、「Z 6」と「Z 7」についてでした。
基本性能の高さは誰しもが認める点ですが、細かいところにツッコミが入るのは期待されてるが故でしょうか。
みんなが大好きなニコンが最高のカメラを作り続けてくれることを願うばかりです!
おまけ 「Z 7」を発売日に手に入れた人たち
羨ましい!
同時発売のレンズ
レンズ
- NIKKOR Z 24-70mm f/4 S 13万6500円 9月下旬
- NIKKOR Z 35mm f/1.8 S 11万4000円 9月下旬
- NIKKOR Z 50mm f/1.8 S 8万3500円 10月下旬
マウントアダプタ
- FTZ 3万6500円 9月下旬
レンズロードマップ
f/2.8ズームも2020年までに揃う!
f/1.2の文字も。
弩級レンズ、58mm f/0.95 S Noctも2019年の発売を予定して開発中!デカイ!
EOS R、NIKON Z6、パナソニック?、α7III、X-H1の比較表
Canon EOS R | Nikon Z 6 | Panasonic? | Sony α7III | X-H1 | |
---|---|---|---|---|---|
マウント | RFマウント 内径54mm、フランジバック20mm、12ピン | Zマウント | SL? | EFマウント | Xマウント |
センサー | フルサイズ | フルサイズ裏面照射型 | フルサイズ | フルサイズ裏面照射型 | APS-C X-Trans III |
画素数 | 3030万 | 2450万 | 2000万画素クラス? | 2420万 | 2400万 |
AF | デュアルピクセルCMOS AF 測距範囲は横100x縦88% -6EV低照度に対応 | 測距点273点(位相差) | ? | 測距点693点(位相差) | 測距点325点 |
瞳AF | あり | なし | ? | あり | あり |
連写 | 10枚/秒 | 12枚/秒 5.5枚/秒 AF AE追従 | ? | 10枚/秒 10枚/秒 AF AE追従 | 8枚/秒 8枚/秒 AF AE追従 11枚/秒 バッテリーグリップ |
動画 | 4K30p 1080p60p | 4K30p 1080p60p | 4K60p | 4K30p 1080p60p | 4K30p 1080p60p |
手ぶれ補正 | なし | 5軸5.0段 | あり | 5軸5.0段 | 5軸5.5段 |
EVF | 有機EL 0.71倍 | 369万ドット | ? | 236万ドット | 369万ドット |
液晶 | 210万ドット バリアングル? タッチパネル | 210万ドット チルト タッチパネル | ? | 92万ドット | 104万ドット |
カードスロット | シングルスロット? SD | シングルスロット XQD | デュアルスロット | デュアルスロット SD | デュアルスロット SD |
撮影可能枚数 | 370枚 | 310枚 | ? | 610枚 | 310枚 |
サイズ(WHD) | 135.8 x 98.3 x 84.4 mm | 134 x 100.5 x 67.5 mm | ? | 126.9x95.6x73.7mm | 139.8 × 97.3 × 85.5mm |
重量(撮影時) | 660g | 675g | ? | 650g | 673g |
購入/予約 | キタムラ | キタムラ | キタムラ | キタムラ |
Nikon Z7のリーク情報
大口径マウントから生えるレンズがかっこいい。
5軸手ぶれ補正を内蔵。
光学系が奢られた、見やすそうなEVF。
フォーカスピーキングも使いやすそう。
8Kタイムラプス。
- ファインダー内に敷き詰められた位相差AFポイント。
- 4570万画素
- AF測距点493ポイント
- 連写9枚/秒
- EVFは360万画素 QVGA
- 210万画素タッチスクリーン
- 5軸手ぶれ補正
- ハイブリッドPDAF
- 動画はFullHD 120p, 4K 30p, 8Kタイムラプス, N-Log Profile(4:2:2 10bit HDMI Out),フォーカスピーキング、Zebra
- EN-EL15bバッテリー
- Wi-Fi, Bluetooth対応
- 防塵防滴ボディ
- 価格はNikon Z7 + FTZで3600ユーロ、Z7 + FTZ + 24-70で4200ユーロ
- FTZ(マウントアダプタ)でボディ内手ぶれ補正を使える
- 45.7 MP
- 493 AF Point
- 9 fps
- EVF: 3.6M QVGA
- 2.1M touchscreen
- 5-axis stabilization
- Hybrid PDAF
- FullHD 120p, 4K UHD 30p Video, 8K time lapse, N-LOG profile (4: 2: 2 10-bit HDMI output), focus peaking, Zebra
- EN-EL15b battery
- Wi-Fi, Bluetooth
- Weather sealed body
- Price: Nikon Z7 + FTZ around 3600EUR, Z7 + FTZ + 24-70 around 4200EUR
NEW: the FTZ adapter is working with IBIS.
Read more: https://nikonrumors.com/2018/08/22/more-nikon-z7-leaks-new-specs-pictures.aspx/
NIKON Z6のリーク情報
XQDに対応。
- 2450万画素
- AF測距点273ポイント
- 連写11枚/秒
- EVFは360万画素 QVGA
- 210万画素タッチスクリーン
- 5軸手ぶれ補正
- ハイブリッドPDAF
- 動画はFullHD 120p, 4K 30p, 8Kタイムラプス, N-Log Profile(4:2:2 10bit HDMI Out),フォーカスピーキング、Zebra
- EN-EL15bバッテリー
- Wi-Fi, Bluetooth対応
- 防塵防滴ボディ
- 価格はNikon Z6 + FTZで2400ユーロ、Z7 + FTZ + 24-70で2900ユーロ
- 24.5MP
- 273 AF points
- 11 fps
- EVF: 3.6M QVGA
- 2.1M touchscreen
- 5-axis stabilization
- Hybrid PDAF
- FullHD 120p, 4K UHD 30p Video, N-LOG profile (4: 2: 2 10-bit HDMI output), focus peaking, Zebra
- EN-EL15b battery
- Wi-Fi, Bluetooth
- Weather sealed body
- Price: Nikon Z6 + FTZ adapter around 2400 EUR, Z6 + FTZ + 24-70mm around 2900 EUR
Read more: https://nikonrumors.com/2018/08/22/more-nikon-z6-leaks-new-specs-pictures.aspx/
Z7とD850との比較
ぜんっぜん違いますね!
外観の写真
軒下デジカメ情報局に、カメラの外観写真がリークされています。
使いやすそうです。
NIKON Z7
NIKON Z6
レンズ
マウントアダプター
NIKON Z6(高速、低照度)、Z7(高画素)
NIKON RUMORSによる情報は以下の通り。
- 新しく発表されるニコンZ6/Z7はα7シリーズに似た多くの特徴を持っている。
- 6×6の中判並みの大口径マウント。
- ハンドリング、エルゴノミクスは完璧。
- Z6とZ7は同じボディと同じバッテリー。
- EVFは固定。
- シーンモードは無い。
- PSAMと3つのユーザーモード、オートモードがある。
- 20-70f/4と50/1.8はとても高速なAF。描写のテストをすると、絞り開放時は周辺減光が見られた。
- NIKONのフルサイズミラーレスは、Z6(高速・低照度モデル)とZ7(高画素モデル)の2台が発表。
- レンズは、24-70mmF4、50mmF1.8、もう1つのF1.8広角単焦点レンズでスタート。
- また、58mmF0.95という大口径マウントを生かしたレンズも8月23日よりもあとに発表される予定。
ニコン新型ミラーレスのイメージ動画
公式ティザーサイトにある動画です。
大きなEVF。左肩にダイヤル。
SONYに近いバランスでしょうか?
マウントの口径も巨大です。
グリップも大型で使いやすそう。左肩の水平な感じはサブ液晶でしょうか?
これまで以上に大口径で、多くの電子接点を持つマウント部。期待が高まります。
正式発表も!
開発中のミラーレスカメラとNIKKORレンズは、新たな次元の光学性能を追求するために新マウントを採用し、ニコンの100年を超える歴史の中で築き上げてきた高い光学技術と製造技術、および画像処理技術に加え、デジタル一眼レフカメラ「D」シリーズを中心に培ってきたノウハウや知見を結集しています。
ニコンの特別な発表をスペシャルサイトにてライブ配信します。8月23日午後1時スタート!!
スペシャルサイトはこちら→ https://t.co/TL5Czb4EYr #ニコン #nikon pic.twitter.com/BZsTiCtBRN
— ニコンちゃん (@nikon_chan) July 27, 2018
8月23日に正式な発表がある模様です。
NIkon Rumorsによる情報
- Official announcement in the next few weeks (still no exact/confirmed date).
- Battery life is said to be worse than current Nikon DSLR cameras (obviously).
- The biggest problem could be that Nikon may not be able to meet demand as production facilities are not yet ramped up after the restructuring. Again, just a rumor that may or may not turn out to be true.
- Very good video AF features (no other details).
- Video AF will be different for the two mirrorless models (the cheaper version may have less AF goodies).
- AF tracking ability of the 45MP version on par with the current Sony A7 models.
- Another price, this time from the UK (body only): 45MP about £2,400, 24MP about £1,700.
- F-mount adaptor can be used with ANY Nikkor lens (G, E, I reported that a while back).
https://nikonrumors.com/2018/07/23/more-nikon-mirrorless-camera-rumors.aspx/
- 公式発表は数週間後(正確な日時は未確認)
- バッテリーライフは既存のニコンの一眼レフより悪くなる(そらく)
- 最大の問題は、ニコンの生産設備が再編成後に強化されていないこと。ただし噂の段階で本当かそうでないかわからない。
- 動画のAFはとても良い(詳細は不明)
- 動画のAFは2つのモデルで異なっている(安いモデルはAFの良さが削がれるかも)
- 4500万画素モデルのAF追従性能は、既存のソニーα7モデルと同等
- 英国での定価は、4500万画素モデルが2400ポンド、2400万画素モデルは1700ポンド。
- FマウントアダプターはあらゆるNikkorレンズが使用可能
リーク画像
新型ミラーレスの画像がリークされています。
女性が涼しい顔をして持っているのが印象的です。カメラが軽そうに見えます。
ペンタ部にまで出っ張った巨大なマウントが目を引きます。肩の液晶は、X-H1にも採用されている四角形のものでしょうか?とても握りやすそうなグリップもいい感じですね。
おっきい方はURL変えてたけど、スマホ用サムネはおそまつだったな! pic.twitter.com/KFx2MP5OEw
— さかい(ークリム) (@resi_kyoma) July 23, 2018
とりあえず記録用に pic.twitter.com/r5TT1Ox2GA
— さかい(ークリム) (@resi_kyoma) July 23, 2018