BoseのQuietComfort Ultra Headphones、待望の第2世代(Gen 2)を購入しました。
前作(Gen 1)も愛用していましたが、今回はさらに「完成度」を高めてきたという印象です。特に使い勝手の面では、あのAirPods Maxに近づいたと感じる部分も。
実際に使ってみて感じたのは、「Gen 1の『ここがちょっとな…』と思っていた部分が、全体的に改善されている」ということ。 重さなど一部の人が気にするかもしれない点はありますが、メリットの方が遥かに大きいと感じました。 リアルな感想をレビューします。
外観・装着感:高級感は増したが…?

まず外観ですが、基本的には前作を踏襲したデザインです。 しかし、よく見ると変化があります。
金属パーツとロゴが鏡面仕上げになりました。 キラリと光るミラーフィニッシュになったことで、パッと見の高級感は確実に増しています。 ただ、個人的な好みを言わせてもらえば、前作(Gen 1)の落ち着いたマット仕上げの方が好きでした。 この辺りは好みが分かれるところかもしれません。
ボディの樹脂素材に関しては同じ様子。Gen 1、Gen 2共に指紋が目立つ印象です。
重さは「人によっては」気になるかも?
装着感について、個人的には前作(Gen 1)よりかなり重さの違いを感じます。 スペック上の違いはわずか10g程度ですが、イヤーカップ内のバッテリーが増えたことによる重量増で「慣性」と「圧力」が変わり、数字以上の差が首にかかる印象です。
とはいえ、世の中のレビューを見る限りほとんどの人にとっては気にならないレベルの違いのようです。少なくとも「AirPods Max(386g)のような絶望的な重さ」とは全く違います。
音質:オールラウンダーへの進化

音質は明確に進化しています。 前作では静かなアコースティック系の楽曲が少し苦手(音がこもる・分離しきらない)な印象がありましたが、Gen 2ではそこが見事に克服されています。ジャンルを問わずいい感じで鳴らしてくれるようになりました。
解像度が上がった分、聞き疲れするかも?
全体的に解像度が上がった反面、デフォルトだと「音の情報量が増えて、人によっては聞き疲れしそう」という印象です。 ただ、これはEQ(イコライザー)で簡単に調整できます。 私は高音(Treble)を少し下げることで、Gen 2の高い解像度を活かしつつ、聴き疲れしない快適なバランスに落ち着きました。
空間オーディオ(イマーシブオーディオ)に関しては、音質の底上げに伴って「少しはマシになったかな?」という程度。ここはBose特有のデジタルな響きがまだ残っています。
個人的には…
一般的ではないかもしれませんが、私はGen 2よりもGen 1の音質が好みです。Gen 1はあえて解像感を抑えたような、量感のある低音が特徴の「ウォーム寄り」なサウンド。その分、長時間聴いても耳が疲れにくいのが魅力です。単に耳が「慣れている」だけかもしれませんが、私にはこのバランスが心地よく感じます。
aptX Losslessにも対応!さらに高音質を目指すなら…
音質面でのトピックとして、高音質コーデックであるaptX Losslessにも対応しています。 Androidスマホの一部機種や、iPhone/Macでも別途Bluetoothドングル(トランスミッター)を追加することで、より高音質なサウンドを楽しむことができます。
実際に「FIIO BT11」というドングルを使ってaptX Lossless接続を試してみました。 AAC接続と比べると、音の粒子が細かくなり、より滑らかで空気感を感じるサウンドになります。 音の基礎体力が上がるおかげか、イマーシブオーディオの不自然さも少し減るように感じました。
でも、AACで十分かも?
ただ、これはあくまで「オーディオファイル(音響マニア)」的な聴き方をして、やっと分かる程度の差です。 個人的には、標準のAAC接続でも十二分に楽しいサウンドだと感じます。
ドングル使用時の注意点
さらに、iPhoneやMacでドングルを使う場合、OSレベルのリップシンク(音ズレ補正)機能が働かなくなるというデメリットがあります。 音楽だけ聴くなら最高ですが、YouTubeやNetflixなどの動画を見ると、口の動きと声がズレてしまい使いにくくなる点は留意が必要です。
FIIO BT11は最新ファームウェアで超安定動作します
FIIO BT11、不安定で不評のまま終売したイメージ強いですが、実はV1.14アプデで超安定化してます。 今となっては使い勝手も最高で、中古で安く拾えることを考えるとBTD 700より推せるレベル。動作に悩まされていた方は、ぜひアプデを試してほしいです。
有線接続も進化。「充電しながら聴ける」神アプデ
地味ながら、個人的にかなり嬉しいポイントがここです。
まず、有線接続でもしっかりとロスレスサウンドが聴けるようになりました。 無線接続とはまた違い、非常にメリハリが効いたサウンド傾向になり、これがまた魅力的です。じっくり音楽と向き合いたい時は有線一択かもしれません。
そして何より大きいのが、「充電しながらの視聴が可能になった」こと! 前作(Gen 1)では、充電ケーブルを挿すと電源が落ちてしまい、視聴を中断せざるを得ませんでした。 しかしGen 2では、充電しながらでも音楽を聴き続けられます。 長時間のWeb会議や、バッテリー残量を気にせず映画を観続けたい時に、この仕様変更は本当に助かります。
ノイキャン:無音時のホワイトノイズが激減!
ここは声を大にして言いたい改善点です。 ANC(ノイズキャンセリング)オン時のホワイトノイズ(サーッという砂嵐音)についてですが、「無音時」のノイズが激減しています。
Gen 1では、音楽を止めている時に「サーッ」という音が結構な音量で鳴っており、静寂そのものを楽しむには少し邪魔な存在でした。 しかしGen 2ではこれが驚くほど静かになっています。
音楽再生時に関しては前作と同様の感覚ですが、そもそも音楽が鳴っていればホワイトノイズは気にならないレベルにかき消されます。 ですので、今回の進化は「音楽を流していない時の『真の静寂』性能」が格段に上がり、集中するためのデジタル耳栓としての価値がグッと高まった、という点が大きいです。
使用感:AirPods Maxのような「魔法」を手に入れた
今回、個人的に最も感動したのがここです。 「装着検知による電源オン/オフ」の挙動が劇的に良くなりました。
- ヘッドホンを置くと、Bluetoothがオフになりスリープへ。
- 頭に装着すると、即座にBluetoothがオンになり接続。
この動作が非常に高速で、AirPods Maxの使用感に限りなく近いです。 「手動で電源オフをしなくていい」。このストレスフリーな挙動が手に入っただけでも、買い替える価値があると感じました。
良い点、気になる点

良い点
- ホワイトノイズ激減: 無音時の静寂性が大幅アップ。
- ジャンル不問の音質: 苦手だったアコースティックも克服。
- 理想的な電源挙動: 装着即オン。AirPods Max並みの快適さ。
- 充電しながら使える: 前作の不満点解消。
- 有線接続の高音質化: メリハリのあるロスレスサウンド。
- 質感向上: 鏡面仕上げの金属部。
- aptX Lossless対応: こだわり派も納得のスペック。
気になる点
- 重量増: 敏感な人は気づくかも?(多くの人は気にならないレベル)。
- 高音の元気良さ: 人によってはEQ調整が必要かも。
- イマーシブオーディオ: まだまだ人工的な響きが残る。
Gen 1から買い換えるべき?どっちを買うのが正解?

ここで気になるのが、「Gen 1から買い換える価値はあるか?」そして「今から買うならどっちか?」という点です。
Gen 1からの買い替えについて
結論から言うと、「買い替えてもおそらく後悔はないが、お得感はない」です。 全体的にブラッシュアップされており、確実に使いやすくなっているので、モノとしての満足度は高いです。 ただ、Gen 2は発売直後で価格も高止まりしています。「劇的な進化」というよりは「着実な進化」なので、コストパフォーマンスを重視するなら、少し様子を見てもいいかもしれません。
今から買うならどっち?
基本的には Gen 2 がおすすめです。 よほどGen 1の「音質(低音寄り)」や「軽さ」にこだわりがない限り、使い勝手や基礎性能が向上しているGen 2を選んでおけば、長く使っても後悔することはないはずです。特にホワイトノイズの少なさと電源周りの挙動は、毎日のストレスを大きく減らしてくれます。
とはいえ、Gen 1の「コスパ」は魅力的です。 型落ちとなり、セールでかなり安く購入できる機会が増えています。 「細かい使い勝手よりも、とにかく安くBoseのノイキャンを楽しみたい」という場合は、あえてGen 1を狙うのも賢い選択と言えるでしょう。
さいごに

Bose QuietComfort Ultra Headphones (Gen 2) は、前作でユーザーが感じていた「痒いところ」にしっかり手が届いた正統進化モデルです。
ホワイトノイズが消え、電源操作のストレスがなくなり、音質の苦手ジャンルも克服。 重さや高音の癖など、ごく一部の人が気にするかもしれない点はありますが、それらを補って余りあるメリットがあります。
特に、AirPods Maxのような「魔法のような使い勝手」と、Bose最強のノイキャンを両立させたい人には、間違いなくおすすめできる一台です。
Gen 2 vs Gen 1 私の選択は…

ここまでお伝えした内容からすると意外に思われるかもしれませんが、実は私はGen 2よりも「Gen 1」の方が気に入っています。
理由は、「軽さ」「音質」「デザイン」の3点です。
まず、軽さについて。Gen 2はGen 1より約10g重くなっています。わずかな差に見えますが、常に頭に乗せるヘッドホンにおいて「軽さは正義」です。この10gの差は、体感として無視できないものでした。
次に音質。確かにGen 2は解像度が上がり、低音もタイトで正確になりました。ただ、私がBoseに求めているのはその変化ではありません。Gen 1が持つバランスの良さ、まろやかなサウンド、そして少し緩やかで量感のある低音に惚れ込んでいた私にとって、この変化は少し残念でした。
そしてデザイン。Gen 2の金属部分が鏡面仕上げになったのは、少し派手すぎて好みではありません。Gen 1のマットで落ち着いた質感の方が、自分にはしっくりきます。
ANCも注意深く聞くと、Gen 2は周りの音に合わせて自動で強度を調整するため、1〜2分おきに環境音が小さくなったり大きくなったりします。
もちろん、Gen 1はGen 2と違い、環境によって「自動電源オフ」が不安定という弱点もあります。手動オフには2秒の長押しが必要ですが、慣れてしまえばそれほど手間ではありません。
総じてGen 2よりGen 1の方が個人的には使いたくなるヘッドホンでした。





