HD560Sをポチって、しばらく使ってみました。
ゼンハイザーのヘッドホン、やっぱりクオリティが高いです。
私が試したMacとの接続、設置、そして音質についての感想を書いてみます。
Sennheiser HD560Sはゼンハイザーの新しい音
私はHD560Sについて、その形状から、2004年のHD595にはじまりHD599へと続くゼンハイザーの”カジュアルの中ではかなり良い方”に位置するヘッドホンの系統、だと思っていました。
HD599SEか、HD560Sを買うかで迷ったくらいでしたから。
でもそれは認識が間違っていました。
ゼンハイザーはHD660Sという新しいフラッグシップヘッドホンを2017年に出しており、HD560Sはその廉価機という位置付け。
つまり、HD560Sは新しい音作りがされた、ゼンハイザーの新世代のヘッドホン、というのが正しかったみたいです。
HD560SをMacと接続してみる
MacBook Pro M1 Pro内蔵のヘッドホンジャックに接続。
ニュートラルでモニター寄りのサウンドです。クリーンでパンチがあります。
実測値はTHD+N 0.0015%、SINAD 98dB。
ZEN AIR DAC
ZEN AIR DAC。
こちらはリスニング寄りで、温度感のある骨太なアナログなサウンドです。ACアダプタとの併用をお勧め。
上位モデルのZEN DACの実測値がTHD+N 0.0035%、SINAD 89dB。
SMSL SU-1 + SABAJ PHA3
SMSL SU-1 + SABAJ PHA3。高解像度DACと、真空管ハイブリッドアンプとの組み合わせ。
リスニング寄りでウォームかつ繊細な、耳に心地よいサウンドです。
DACの実測値はTHD+N 0.00015%、SINAD 116dB。
デスク下にヘッドホンを設置
HD560Sをヘッドホンハンガーでデスク下に設置。
この商品、取り付けはネジ止めと両面テープのどちらでも可能で親切な設計です
まずは両面テープで仮設置して、数日使って問題ないようだったのでネジ止めに移行しました。
フック部はHD560Sの比較的太めのヘッドバンドがピッタリです。専用設計?
音質、有線のゼンハイザーはやっぱ強い
HD560Sの音質は全体的にウォームでありながら、高解像度なサウンド。従来のゼンハイザーの同価格帯ヘッドホンの中でも、より味付けの少ない音質という印象です。
HD560Sの周波数特性の実測値を見ると、ハーマンターゲット2013に近いのですが低音域はカットされています。これはHD660Sと同じ傾向です。
HD560Sはインピーダンスが120Ωで感度は110 dB (1kHz, 1 Vrms)と、鳴らしやすいヘッドホンです。
上で紹介したMac直挿しで十分に音量も取れます。
さいごに
HD560Sは新しいゼンハイザーの高クオリティなヘッドホンです。軽さ、装着感はHD599SEの良さを引き継ぎ、音質はHD660S系統の高解像度さを持ちます。
HD560Sは、これまでのゼンハイザーの音にネガティヴな印象がある人にも一度は試してみて欲しいです。より多くの人にリーチするであろう音質に仕上がった、魅力的なヘッドホンです。
HD599SEやHD6XXも良い
HD560Sと同等の装着感と取り回しを持ち、全く刺激的な音が出ない、柔らかいサウンドの完全リスニング向けHD599SE。
ケーブル両出しで取り回しは悪いが、高精度且つ多くの人に愛される落ち着いたクラシカルな音造りがされたHD6XX。