こんにちは。シュンスケです。
私は普段、インナーイヤーイヤホンであるAirPods 3を愛用している、カナル型が苦手な人です。
今回、ふと高音質な完全ワイヤレスイヤホンと評判のMomentum True Wireless 3(MTW3)を試したくなり、同時にAirPods Pro 2も手に入れたので軽く比較レビューをしてみます。
Momentum True Wireless 3とは?
Momentum True Wireless 3(MTW3)は、ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップ、Momentum True Wirelessシリーズの第3世代です。
高い音質が評価されていた従来モデルをさらにブラッシュアップして2022年の5月に発売されました。
前作ではクアルコム製の1つだったプロセッサですが、今回はNC制御とDAC専用の独自チップを追加で搭載。さらにaptX Adaptiveコーデックでハイレゾ相当のサウンドにも対応しています。
またドライバーも自社開発のTrueResponse(トゥルーレスポンス)トランスデューサーと呼ばれる7mmの高性能なものが搭載されており、バックボリューム機構もIE600と同じものを採用と、音質に影響する部分に妥協はありません。
こんな感じで強くなっているにも関わらず、前作より小さくなってバッテリー持ちも良くなっています。すごいね。
AirPods Pro 2とは?
AirPods Pro 2は、Appleの完全ワイヤレスイヤホンの第2世代モデル。
これはAppleユーザー必携モデルでみんな知ってそうなので割愛。
Momentum True Wireless 3、AirPods Pro 2それぞれの音質についてのインプレッション

早速ですが音質についてのインプレッションです。
使用デバイスはiPhone、iPad、Macなので、MTW3の高音質な接続方法は試していません。
Momentum True Wireless 3
MTW3は評判通りの音の良さです。解像度が高く滑らかで、しっかり見えるような低音が出ると言った印象です。
指が弦に触れる感じだったり、音が消えゆくキワだったり、細かいニュアンスを感じ取れるのでより音楽で感動できます。
MTW3は、シンプルに音楽を高音質で楽しめる完全ワイヤレスイヤホンであることは間違い無いです。生粋のオーディオマニアにとっても琴線に触れるものがあるはずです。
AirPods Pro 2
AirPods Pro 2についてです。MTW3から切り替えてみても大きく聴き劣りせず、こちらも良い音だと思います。
そしてこちらは逆に、細かい神経質な聴き方を否定するような、音楽は音楽として全体が聴こえるようなサウンドです。
いい意味でも悪い意味でも中庸です。私は好きです。
また空間オーディオという、脳内定位を解消し空間を感じさせる機能もとても高精度で自然です。常用したいレベルです。
装着感

装着感については個人的な意見だと、AirPods Pro 2はMTW3よりも良い感じです。ただ、好みやイヤーチップによっても変わってくると思います。
MTW3もカナル型が苦手な私でも全然使えるので、おそらく同ジャンルの中ではかなり良い方なのだと思います。
使用感とアプリ

使用感は、正直AirPods Pro 2の圧勝です。特にAppleエコシステム内の挙動は本当にノンストレスです。
もちろんMTW3も挙動が安定していて、何の問題もなく使えます。
MTW3は、アプリでコントロールする必要があります。また、最近のアップデートでマルチポイントに対応し、2つのデバイス間の行き来が可能になっています。
一方のAirPods Pro 2ですが、アプリすら必要ないですし、マルチポイント的な機能も最初から持っており、同時に接続できるデバイスが2台までといった制限もありません。最強です。
良い点と、気になる点
それぞれのイヤホンの良い点と、気になる点です。
Momentum True Wireless 3
- 音楽により感動できる高音質さ
- 十分なノイキャン性能
- 最小音量にしても音が大きい*
MTW3で一つ気になったのは、私の環境(iPhone 13 Pro)では、音量を最小にしても音が大きいと感じる点です。これがなければメインで使いたいレベルの完成度です。
*レビュー当時の問題なので、今後のアップデートで改善されるかも。
AirPods Pro 2
- まとまりの良い音質
- Appleエコシステム内での使い勝手の良さ
- より強いノイキャン
- 自然な外音取り込み
AirPods Proに関しては、気になる点が特に無いです。
おまけ Momentum True Wireless 3は、有線に迫る音質?

音の良いMTW3と、手持ちの有線ヘッドホンのゼンハイザーHD6XXと比べてみました。(私、有線イヤホンを持ってないので…)
有線ヘッドホンの場合は、いわゆる上流(アンプやDAC)に拘ることができるのでより高い音質で聞くこともできますが、今回はHD6XXをMBP14のヘッドホンアウトに接続して比べてみました。(←これもハイレゾ対応で300Ωのヘッドホンをガッツリ駆動できて結構すごい)
MTW3は全体的にクリアな感じで、低音も低いところが出ていて最近のゼンハイザーらしい音作りを感じます。
一方のHD6XXは全体的に甘くナチュラルな感じで、バランスが良いと感じます。高域の位相が揃っているため自然な音場に包まれ、聴き心地が良いです。
実際に比べてみても、MTW3の有線に迫るサウンドという評判には納得できました。
手軽さでは圧倒的にMTW3です。それでいて音楽を、音質を楽しめます。良い時代ですね。

まとめ

ということで、MTW3とAirPods Pro 2を比較レビューしてみました。
月並みな結論ですが、やはり音質面でMTW3が、それ以外はAirPods Pro 2が優れている印象でした。
普段使いをしたいのはAirPods Pro 2ですが、完全ワイヤレスイヤホンの手軽さで感動できる音質で音楽を楽しめるMTW3も、やはり手放し難い魅力を感じます。
以上、参考になったら嬉しいです。