iFi ZEN AIR DACは安価な据え置き型のDAC兼ヘッドホンアンプです。
USBバスパワーでも動くのですが、別途5Vの電源を入力すると音質がさらに良くなるとのこと。
そこで実質純正のACアダプタを安く買って試してみることにしました。
数量限定バンドルにあったTW-TAC1と同等品のDK050-R
かつてZEN AIR DACには伝説のACアダプタバンドル版がありました…。
しかしすでにディスコンで今は購入手段はありません…。
そのACアダプタの型番はTW-TAC1。紹介ページを見ると、親切にメーカーと型番がしっかり見えます。
メーカーはPATOSで、型番はDK050-R。
調べてみるとAmazonに3,300円、マルツに2,148円で普通に売っていました。全然伝説じゃありませんでした。
以下のスペックも全て同じです。
入力:AC 90~110V (50/60Hz 14VA)
出力電圧:DC 5V
出力電流:600mA
出力プラグ形状:内径φ2.1/外径φ5.5
極性:センタープラス
このACアダプタは、一般的なスイッチング電源ではなく、トランス使用で低ノイズとのことで期待が高まります。
セレブ用のACアダプタ、iFi iPower2もある
iFiからはより凝ったACアダプタも出ています。
名称はiFi iPower2、2万円弱。ZEN AIR DAC本体より高価なので敷居は高めです。私には買えません…。
使ってみる(ノイズレベルの測定)
PATOS DK050-RをZEN AIR DACに繋いで使ってみます。
音質は、聴き比べても多分よくわからないので簡易的なノイズレベル(dB)の測定だけしました。
使用したソフトはWindowsの古典的なソフトウェアRMAA 6.4.5、LINE入力はB550M Steel Legendのオンボードサウンド(ALC1200)で弱いので絶対的な数値は参考にしないでください。差だけ見てください。
まずはACアダプタなし。
ACアダプタあり。
明らかにノイズが減っていますね。この差に数千円を出すかと言われると…好きな人なら出すのではないでしょうか。
おまけコーナー
本題とはズレるんですけど、手持ちのPGN2というUSBノイズフィルターも試してみました。
左がZEN AIR DAC単体、右がPGN2を使った波形です。単体よりノイズが減っています。
ちゃんと効果があるんですね…。(信じてなかった)
左がZEN AIR DACとACアダプタ、右がPGN2とACアダプタの合わせ技。ほぼ同じになりました。
これはZEN AIR DACがUSBの電源は使わず、ACアダプタからのものを使っているからでしょう。
音質を聴き比べてみる
HD560Sというヘッドホンで聞いてみましたが、気持ち滑らかになったかな、静かになったかな程度で正直よく分からないです。ブラインドで聞き分けれる自信はありません。
ただ3,000円で買えるACアダプタですし、使うとノイズが減っているのは間違いなく精神衛生上良い感じなのでZEN DAC系の愛用者は試してみても良いかも、と思いました。
さいごに
ということで、ZEN AIR DACのACアダプタを買って試してみました。
音響機器は電源で音が変わる(場合がある)ようです。そもそも音響機器自体が、入力された電源の形を変えたものを出力しているので、当たり前っちゃ当たり前ですけども。
ただ、ここに凝り出すと沼なので見て見ぬふりをするのも正解かもしれません。
Zen Air Dacを、Apple Dongleと比べてみた
価格差10倍ですけど、測定結果で比べてみました。