こんばんは。シュンスケです。
このカテゴリー「FUJI知恵袋」は、私シュンスケが、ブログの読者さんからいただいた質問に答えていくコーナーです。(質問はこちらから受け付けています。)
本記事でお答えする質問はこちらです。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”3.jpg” name=””]小さい子供のスナップを撮るときのシャッター切るまでの設定の流れは?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L2″ icon=”1.jpg” name=””]難しいのきたー![/speech_bubble]
ということで、「子供のスナップ」について私の撮り方と、分かる範囲で書いていきます。もし参考になれば嬉しいです。
小さい子供と写真
小さい子供って本当に可愛いですよね。しかもその可愛さって、その時だけしか無いもの。0歳には0歳の可愛さがあるし、4歳には4歳の可愛さがある。
一瞬を形に残せる、写真との相性は最高という他ありません。
私も人の親になって本当に思います。子供の一瞬一瞬はシャッターチャンス。もう、常に撮ってけばいいと思います。
ちなみにこの記事で出てくる子供は、「0歳〜4歳くらいの我が子」を想定しています。私の子供達がこの範囲なので。
スナップ写真について
本記事のテーマは「子供」の「スナップ」です。
スナップとは食いつく(飛びつく)、という意味。スナップ写真は日常の中で心が動いたワンシーンを切り取る撮影スタイルです。
凝ったブツ撮りや、ポートレート撮影などとは区別されます。
スナップ写真で子供の日常の中の可愛い一瞬の姿を、一生残しちゃいましょう。
こんなカメラ・レンズがスナップ撮影に向いているかも
使うカメラは、基本的には何でもいい(もちろんスマホでも)ですけども、あえて言うと、スナップに向いているカメラはあります。
富士フイルムのラインナップだと、X-Pro2、X-E3、X100Fといった四角い形のカメラが「スナップ向き」です。
X-T2やX-T20などの、動く液晶や、カメラマンだと主張するような真ん中が出っ張ったファインダーは、”事前の準備なしに食いつく”スナップは無駄とも言える機能。
それらを省いた「スナップ向きのカメラ」は、日常の中でも目立たず、サッといいシーンにより食いつきやすい、かもしれないです。
レンズは、こちらも基本的にはなんでも良いのですが、私の好みが35mm換算で50mm付近の単焦点レンズなので、それをオススメしておきます。
基本的なスナップ撮影のスタイル
スナップを撮る方法ですが、こんな基本的…というか伝統的なスタイルがあります。
- 設定
- AFモードをMF(マニュアルフォーカス)、絞りはF5.6以上。ピントは狙う被写体が居る範囲(3〜5mくらい)に合うようにしておく。シャッター速度と、ISO感度は任意で。
- 操作
- ファインダーを覗いて構図を決め、良い感じに被写体が収まったタイミングでシャッターを切る。
手動でフォーカスを合わせて、F5.6以上に絞って撮るわけです。これの狙いは、撮りたい瞬間を逃さない速写性と多少被写体の位置が前後してもピントが合うということ。
すごく便利なこの方法ですが、絞って撮るため、光量が足りない環境だとISO感度が上がりノイズが増えてたり、シャッター速度が遅くなりブレてしまいます。
逆に、明るい時間帯に外で子供を遊ばせてるときにはとても使える方法なのでぜひ覚えておいてください。
もちろんAF(オートフォーカス)を使っても全然楽しいです
いきなり手動でのフォーカス合わせのことを書きましたが、実際はカメラ任せのAF(オートフォーカス)の方が楽チンです。
- 設定
- AFモードをAF(オートフォーカス)、絞りは開放〜F2.8位。
- 操作
- 可愛い子供をパシャパシャ撮りまくり。
正直なところ、富士フイルムのカメラなら、そもそもが肌の描写が綺麗ですし、レンズも開放から解像するため、何も考えずにただ撮れば可愛く写ります。
ちなみに、オススメのフィルムシミュレーションはアスティアです。子供の肌が綺麗に写るので可愛さがアップします。
シーン別、子供を綺麗に撮ってみたいって話
寝顔、笑顔、動き回る子供の3つのシーンで、私がオススメする「子供を綺麗に撮る方法」を紹介します。
子供の寝顔
天使のような寝顔で寝る我が子。これはもう静物撮影ですね。
ここでのカメラの設定のポイントとしては、
- 電子シャッター(サイレントシャッター)にする
これです。
カメラの大きいシャッター音で、子供の安眠を妨げないようにした方が良いです。とはいえ子供にも個人差があり、ちょっとやそっとの音じゃ動じない子も居ますが…。
私は基本的には、換算50mmの単焦点で、常に開放で撮ってます。可愛いです。
マクロ撮影と子供の寝顔の相性は抜群です。まつ毛のアップを狙ったり、可愛い手足にフォーカスを当てたりも可愛さマックスですね。
あと、寝顔をいい感じで撮る方法としては、しっかりとライティングを凝って撮るのもあります。ライティングと言っても、ストロボを寝ている小さい子供に…というのはありえないので、自然光を利用します。
おすすめのライティングは早朝の自然光とレースのカーテン。この組み合わせは柔らかく光が回り込むため、子供の肌も理想的に写ります。
例えば一人が寝ている子供を抱っこしたままカーテンに近付いて、もう一人がそれを撮る。きっといい感じに写るはず。
子供の笑顔
我が子の、天使のような笑顔を撮りたい。寝ている時がブツ撮りなら、こちらはポートレート撮影ですね。
ポートレートで大事なのはコミュニケーション。撮影者と被写体との距離感は写真にしっかり出ます。これは子供の撮影でも一緒です。
たくさん遊んで会話して、心からの笑顔になった時の顔を狙いたいですね。
カメラの設定のポイントは、
- 明るいレンズで開放
これです。
ポートレートは人以外は引き立て役ってことで周りには綺麗にボケてもらいましょう。
余裕があれば、背景やライティングにも凝って、きっちり絞って撮るポートレートにも挑戦すると楽しいかもしれませんね。
そして笑顔を狙う方法として、少しズルいですけど、動画を撮るのもアリですね。この項目とアイキャッチの画像は、X-H1で撮った動画から切り出しました。すごくいい瞬間が残せちゃいました。(写真の撮り方の記事なのに動画をすすめてみた。)
動き回る子供
寝顔、笑顔、ときて次は動き回る子供です。
そもそも、不規則に動き回る子供をうまく写真で捉えるのは、なかなか難しいものです。これはもう、スポーツ撮影そのものです。
動体を撮るときの、カメラの基本的な操作方法は、こんな感じになります。
- 設定
- ドライブモードを連写に。AFモードをAF-Cに。AF範囲をゾーンもしくはワイドにする。
- 操作
- 被写体(子供)を半押してで補足してから、AFの枠内に被写体を入れ続けて、撮りたいタイミングでシャッターを切る。
動く相手なので、シャッター速度にも気を遣いたいところです。
動き回る子供を止めたいなら1/250以上、ジャンプの空中で止めるなら1/1000以上にしてみてください。まだブレるようなら1/500、1/2000にしても良いと思います。
これで動き回る子供がスポーツ写真のようにピタッと止まったかっこいい写真が撮れます。
ここでのポイントは、
- ブレた写真も子供には人気
ってこと。
動き回る子供本人は、風のように早く動いているつもりなので上で説明したようなスポーツ写真みたいなバチッと止まった写真でなくても大丈夫です。
もう逆に、シャッター速度1/4といったスローシャッターにして、動きまくる子供にしても楽しいかも。(手振れにはご注意)
バチっと止まった写真も、ものすごく被写体ブレしていたりピントが合ってない写真でも、きっと子供は十分に喜んでくれるハズ。
結局写真は撮ったもん勝ちですね!笑
まとめ
ということで、子供のスナップ撮影についてと、シーン別の撮影の方法を書きました。
基本的にはスナップ撮影のスタイルで、場面に応じてポートレートやスポーツ的な感じで撮ってみても楽しいと思います。
一瞬一瞬成長していく子供とたくさん一緒に遊びながら、いい瞬間を切り取っていきたいですね。
Happy shooting!
自分で撮るのもいいけど、人に撮らせてもいいじゃない?
写真、自分だけで撮るよりも家族にカメラを持たせたほうがより楽しかったです。そんな内容を書きました。
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