こんにちは。シュンスケです。
Edifierといえば、日本国内では20年以上前から「コスパお化け」として知る人ぞ知るオーディオ専業メーカー。完全ワイヤレスイヤホンのカテゴリでも「2万円以下では音質について敵無し」との評判です。
今月発売されたばかりの最新モデル、Edifier NeoBuds Plusはどれくらいの実力を持っているのか?レビューしてみます。
Edifierより商品提供を受けてレビューしています。金銭の授与及び内容の指示はありません。率直な感想を書いています。
いきなり結論から…
NeoBuds Plusは、1万円台で3〜4万円のハイエンドモデルに近い性能と使い心地を目指した製品だと感じます。
そしてそれを近いレベルで実現しています。
「これじゃなきゃダメ」っていう指名買いをするというよりは、「これでいいじゃん」という中庸さやコスパの良さで選ぶモデルだと思いました。
外観、機能、そして音質。価格以上の満足感があります。
NeoBuds Plusと、NeoBuds Pro 2との違いは?
NeoBuds Plus | NeoBuds Pro 2 | |
特徴 | LDAC&LHDC対応/ワイヤレス充電 | LDAC&LHDC対応/空間オーディオ |
対応コーデック | LDAC/LHDC5.0/SBC/AAC | LDAC/LHDC/SBC/AAC |
Bluetooth | 5.4 | 5.3 |
マルチポイント | ◯ | ◯ |
ノイズキャンセリング | -48dB ANC | -50dB ANC |
空間オーディオ | – | ◯ |
急速充電 | 15分充電で4時間再生 | 15分充電で2時間再生 |
ワイヤレス充電 | ◯ | – |
ドライバー | Knowles社バランスドアーマチュアドライバー | Knowles社バランスドアーマチュアドライバー |
再生時間 | AAC、SBCモード: 約11時間+36時間=47時間(ANC OFF) 約8時間+26時間=34時間(ANC ON) LDACモード: 約5.5時間+17.5時間=23時間(ANC OFF) 約4.5時間+14.5時間=19時間(ANC ON) | 約5.5時間+16.5時間=22時間(ANC OFF) 約4時間+12時間=16時間(ANC ON) |
防水規格 | IP54 | IP54 |
重量(イヤホン+充電ケース) | 63.2g | 60.4g |
発売日 | 2024年11月 | 2023年10月 |
価格 | 19,990円 | 19,990円 |
NeoBuds Plusと、昨年発売のNeoBuds Pro 2を比べてみました。
どちらもEdifierの完全ワイヤレスイヤホンでは最上級モデルです。
NeoBuds Plusの進化ポイントは連続再生時間が最大47時間に伸びたこと、そしてワイヤレス充電に対応したこと。15分の急速充電で4時間再生と、前作の倍です。
逆にNeoBuds Pro 2にはあった空間オーディオとヘッドトラッキングの機能は削除されています。
NeoBuds Plusは、前作NeoBuds Pro 2の音の良さはそのままに、より普段使いしやすいように洗練された、という印象です。
NeoBuds Plusの外観
ケース。コロンとした丸っこい形。
ケースオープン。質感良いです。
イヤホン。
サイズ感
手のひらサイズ。
NeoBuds Plus vs AirPods Pro 2
Unboxingと内容物
化粧箱。
化粧箱オープン。
内容物。イヤーピースは7種類(!)。
NeoBuds Plusの音質
NeoBuds Plusの音質について私の考えです。
NeoBuds Plusは1万円台ですが、私はこの価格帯のものを所有していないので、AirPods Pro 2やMomentum True Wireless 3(どちらも3万円台)との比較になります。
NeoBuds Plusは最新世代のKnowles社製バランスド・アーマチュア(BA) 型とφ10mmダイナミック型で構成されるハイブリッドタイプが採用されており、音質は価格の割に高いレベルでバランスよく纏まっている印象です。
Appleやゼンハイザーの落ち着いたサウンドを好む私の個人的な意見では、NeoBuds Plusはやや線が細めな高解像度系の若々しいドンシャリサウンドに感じました。
比較するとAirPods Pro 2よりも細かい音が聞き取れる感触で、より音楽を楽しめます。音の密度感はMomentum True Wireless 3よりは若干劣る印象です。音質としては近しいレベルにあると思います。
NeoBuds Plusのノイズキャンセリング性能
NeoBuds Plusのノイズキャンセリング性能ですが、全帯域が自然と静かになるという印象です。
AirPods Pro 2は声や耳につく高音が聞こえてくるのが気になることがあるのですが、NeoBuds Plusはそれらの角が丸い感じで好感触です。
ノイキャンの効き自体はAirPods Pro 2よりやや弱いですが、その分NeoBuds Plusは閉塞感が少ないです。
またAirPods Pro 2と比べて、NeoBuds Plusはわずかにホワイトノイズを感じます。
作業時に集中して耳栓がわりに使う、という用途だとNeoBuds Plusの方が好きかも。
トータルとしてはこれら2つは甲乙つけ難いレベルにあると思いました。
NeoBuds Plusの外音取り込み機能
NeoBuds Plusの外音取り込み機能もとても良い感触です。イヤホンを外しているのと同等レベルの自然さです。
ここもAirPods Pro 2と比較しても大きな隔たりは感じません。少なくともMomentum True Wireless 3には明確に勝っている印象です。
NeoBuds Plusの通話品質
NeoBuds Plusの通話品質。
普通に会話する分には全く問題ありませんが、通話中に大きな音がすると、相手方への声が届きにくいということが起きました。この部分についてだけ、AirPods Pro 2の方が明確に良好だと感じました。
NeoBuds Plusの使用感と機能
NeoBuds PlusをAirPods Pro 2の代わりにしばらく使ってみました。
装着感、アプリの出来など、全体的に非常に丁寧に作られている印象で、使い心地はとても快適でした。
装着感は良好
装着感はすごく良いと思います。AirPods Pro 2に近い感じです。
イヤーピースはサラサラ系で個人的にも好みです。
7種類のサイズが付属するので、サイズが合わないということも無いはず。
写真で見ると一見ゴツい系ですが、実際に装着すると全く負担を感じません。
マルチポイントに対応
NeoBuds Plusは、同時に2つのデバイスに接続するマルチポイントにも対応しています。
なお、この機能を有効にすると、LDACなどのハイビットレートな接続はできなくなります。
アプリ Edifier ConnectX
アプリもいい感じでした。メニューはシンプルですがどれもしっかり使える機能が揃っていると言った印象です。
音質のイコライジングは標準・ボーカル・ダイナミックとプリセットが3つのみでわかりやすい構成でした。私は「ボーカル」で声がメロウな優しく温かい感じになるのが好みでした。もちろん細かくカスタムすることもできます。
ノイキャンも高・中・低と効き具合を3つ選べました。そのどれもが好みに応じて使い分けることができます。こういう機能って大抵は「高しか使わない」なんてことになりがちですけど、それぞれの効き具合が絶妙で、そういう点でもNeoBuds Plusは丁寧に作り込まれている印象でした。
まとめ 評判通りかそれ以上の印象
NeoBuds Plus。音質とノイキャンは価格以上。使い勝手も問題なし。
2万円以内では最高の音質という評判は過去モデルからですが、実際に使っても納得できます。前作では機能面で他に劣るという評価もありましたが、NeoBuds Plusについてはその面も改善されている様子です。
正直なところ、音質を含めて、丁寧で細かく作り込まれている製品なので使用感が高級機のそれでした。
レビュー中に何度もAirPods Pro 2と着け比べていたのですが、装着感やノイキャン性能が近いからか、今自分がどっちを付けているのか分からなくなることも度々ありました。倍以上の価格のものと比べてこれですから、Edifierのコスパの高さと、長年のファンが多いことにも納得させられました。
そうそう、NeoBuds PlusはどちらかというとiOSよりAndroidで使った方が機能や音質面で楽しそうなので、いずれそちらも試してみたいですね。
NeoBuds Plus。発売して間もないですが、アマゾンブラックフライデーだと20%の割引でさらにお得に手に入ります。ぜひこの機会に。
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