私の会社の事務所で使っているPCは2017年頃にドスパラで買ったBTOでした。これがすぐに調子悪くなる粗悪品でして。毎回不具合の対処をするのが面倒になったので、重い腰を上げて自作することにしました。
ドスパラで買ったDiginnos Magnate
ドスパラで買ったのはCore i5 7400、メモリ8GB、256GB SSDというスペックで、典型的な事務用のPC。問題なく動作さえしてくれれば、主にエクセルや会計ソフトを使った作業に使うだけなので、別に買い替える必要もありませんでした。
しかし、購入後半年もしないうちにシャットダウンしても電源が落ちないという不具合が発生。このまま放置して故障して、データが飛んだりなんてことになったら厄介なので、騙し騙し使いつつも、ソフトウェア、ハードウェア的に対処していました。
具体的にはWindows上、BIOS上の電源系の設定の変更からはじまり、Windowsの入れ直し、メモリの変更や電源、最終的にはマザーボードの変更まで行いました。
結果、電源とマザーボードの変更で問題は一応解決しました。
この一連の不具合の対処の中で驚いたのは、ドスパラのBTO PCの、ハードの品質の低さです。
2017年に購入したPCの電源が、なんとSilent King 2の350W。かれこれ十数年前に発売された、もはや骨董品です。
Silent King に初代は当時、安くて大きいファンの電源って事で人気で私も買った事があります。Celeron 300MHzの時代だったと思います。まさかまたその名前を見るとは…。
ケースの品質にも驚きました。スカスカでペラペラで、PC内部は見たことないレベルでホコリが積もりまくりでした。
とてもじゃないけど質が良いとは言えない、電源とケース。個人的にはこれもあってPCの故障が早まったと思いました。
自作PC計画
そもそも会社で使うPCなので、なにかあったとき私が責任が被らなくて良いように割高なことを承知でメーカー製にしたつもりでしたが、思いのほか不具合が多発し、結局私自身も大変な思いをする羽目になりました。
一体メーカー製の何に期待して、信頼していたのか自分でもわかりません。ある程度名前が知られているなら大丈夫だと思い込んでいました。盲目でした。
こんなことなら、いっそはじめから完全に私が責任を取るということにして、自分でパーツを選んでPCを組んだ方がよっぽどマシです。他人の質の悪い仕事の尻拭いはもう懲り懲りです。
とまあこんな流れで、会社の事務で使うPCを自作することに決めました。
スペック
種類 | 名称 | 価格 |
CPU | Ryzen 5 5600G | 30,000 |
CPUクーラー | 虎徹 Mark 2 | 5,000 |
メモリ | Crucial DDR-3200 16GB | 10,000 |
マザーボード | AsRock B450M Pro4 | 10,000 |
ストレージ | WD Blue SN550 500GB | 10,000 |
ドライブ | 内蔵DVDドライブ | 5,000 |
電源 | 玄人志向 550W Bronze | 5,000 |
ケース | Cooler Master Silencio S400 | 10,000 |
OS | Windows 11 Pro | 15,000 |
スペックです。
ちょうど自分で使っていたゲーミングPCを更新したいと思っていたこともあって、ほとんどのパーツを流用しました。
新しく買ったのは、APU、CPUクーラー、それとOSのみです。
Ryzen 5 5600G
AMDの高性能APU、Ryzen 5 5600G。アリエクで安く買いました。
サクサク動作です。
虎徹 Mark 2
定番のCPUクーラーです。
5600GはTDP65Wなので十二分に冷やせます。
Crucial DDR4-3200 16GB
Micron製の高信頼メモリチップ。
AsRock B450M Pro4
低価格で良質なB450Mマザーボード。
WD Blue SN550 500GB
定番のM.2 SSDです。
玄人志向 550W Bronze
550W。日本製のコンデンサを採用してあるとのこと。
このスペックにはちょっとオーバーな容量です。
Cooler Master Silencio S400
造りが良い、静かなケースです。
使用感
CPUのIntel Core i5 7400から、Ryzen 5 5600Gへの変更はベンチマークの数値で3倍以上です。チップセットから変わっているので、メモリの速度もSSDも全てが高速です。
ここまで変わると、体感もまるっきり違います。
全体的にもっさりだったのが、なにをするにもテキパキになりました。
もちろん動作も安定しています。
今回の自作は、高信頼性のパーツはで固めたわけでもなく、あるものを使って安く組みました。言ってみれば中古です。しかし、電源すらまともに切れなかったドスパラのBTOよりは圧倒的に高品質なものになったと思います。
追記:このPCを組んで丸3年使いましたが、ハード的な不具合は全く出ていません。ドスパラBTOのようにPC内にホコリが異常に積もるなんてことも無く、安心して使えています。
まとめ
ということで、ドスパラBTOのPCが壊れたので仕方なくPCを自作したという話でした。
何度も書きますが、ドスパラのBTOはパーツの割にしっかり割高なお値段を取るくせに、まさかあんな中身だとは思いませんでした。ケースや電源の品質や古さを見るに、とにかく1円でもケチりたいという考えが透けて見えました。あんな品質の電源やケース、自作PC市場で新品で出回っているものでは見た事がありません。
それでもPCの保証期間、確か1年くらいかな?その間くらいなら、まあ一応動くとは思います。しかし、長く使うことはとてもじゃないけど考えられていない設計だと思いました。
もちろん今回のような事例が全てだとは思いません。私が知らないだけで、ドスパラでもほかの製品は品質が高いのかもしれません。
いずれにしても、自分で中身をチョイスして組める自作PCは、手間が掛かるぶんやはりメリットも大きいと思いました。パーツを流用することもできて安価に出来たりもしますし、PCの中が自分にとってブラックボックスにならず、どんなパーツ構成かを把握出来るという安心感も大きいです。
とりあえず、もう二度とドスパラのBTOには手を出すまいと誓いました。
自作PCは楽しいし安くて実用的で最高!
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